みなさんこんにちは。
ハウモリ(Code for Mori)の代表を務めております、山形です。

みなさんは「Civic Tech Advent Calendar 2015」という取り組み、ご存知でしょうか。

これは、地域をテクノロジーでよくしていこう!という「シビックテック」の活動をされている団体の方々が、その日毎に、いろいろと書き込みを行うというもので、私たちも、大それた取り組みはしていないものの、ハウモリの1年を振り返るという意味で記事を書き、初参加したいと思います。

思えば、今年2015年は、ハウモリにとって、いろいろありました。
※以下、思い出や想いをそのまま書き留めますので、文章が雑になることもあると思いますが、ご了承ください。

1月17日 はじめての「ウィキペディアタウンもりまち」開催

これがすべてのはじまりでした。

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昨年の11月頃から少しずつ準備を進め、ハウモリを立上げ、開催した「第1回ウィキペディアタウンもりまち」。

正直に言ってしまえば、これまでこのようなICT系のイベントが皆無であった、私たちの故郷、北海道の森町(人口16,600人)で、このようなイベント・活動をしても、果たして「意味があるのだろうか」という葛藤の中でのスタートでした。

しかし、結果として、人数こそ多くはありませんでしたが、総参加者15名での開催。

参加された方からも「とってもよかったよ」という声をいただく事もできましたし、なにより、新聞や町広報に紹介された事で、突然、町のおじいさんが、「面白い事やってるな、ワシはインターなんとかはわからないけど頑張れ」と声をかけてくれたりと、立ち上げ前の葛藤や懸念が一気に吹き飛んだ瞬間でした。

そして、本イベント終了後、参加者の方々と、森町のうまい店「華京」で昼食をとった後に行われた、座談会にて

「本当はこういうことをやってみたいんですよね」

というアイデアをちらりと話をしたのが僕らの運命を狂わせます。

流れが変わった瞬間

たまたまそこにいた、現ハウモリの山口さん、

「ああ、それは面白いよ。それなら作っちゃおうよ、これから帰ったら、うーん夜までには。そしてLODチャレンジ2014に応募しちゃおうよ」

「コード」「プログラム」

こんな事を意識した事がなかった私たちでしたが、

 

「何を言っているんだろう、本当にいけちゃうのか?いや、本当に作れちゃいそうだな、これは、やれるな!」

 

このスピード感により立ち上がったのが、「ウィキ町史プロジェクト」でした。

※ウィキ町史プロジェクトは、住民主導で、ライブ感のあるデジタル且つオープンな市町村史を作ろうというプロジェクトです。詳しくは現在研究をしている内容を説明した、以下のスライドを参照のこと。
歴史資産活用に係るオープンデータの重要性とその活用方法としてのウィキ町史プロジェクト from Takuya Yamagata

 

世の中、ここだ!と思った時のスピード感の大切さ、本当に大事だなと思い知らされました。

ウィキペディアタウンもりまちの開催日は1月17日、LODチャレンジ2014の応募締め切りが1月18日。それはもう、猛スピードで話が進みました。

ググッと引っ張られる形で、データセットの作成を行い、そしてアプリに実装してもらう。なにより、話をして数時間後にα版ができていたっていうのが、僕らの心に火をつけた要因でもありました。

プログラム、ICTの身近な利用方法、これまで、アプリなんて言うものは、アプリストアとかからダウンロードするものだとばかり思っていたのが、目の前でどんどん出来ていく感覚。

そんな経験をしたことなんて、一度もしたことがなかったので、とってもエキサイティングで、日々過ごしていた「日常」が一転、徹夜なんてしたことなんて、20代以来なかったのにも関わらず、久々に寝る間を惜しんだ感覚。
なんとなく「田舎で『ヤバい』、『調子のいい』ことやってる感」がたまらなく楽しかったです。

3月13日 まさかの「ウィキ町史」LODチャレンジ2014アイデア部門最優秀賞

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そしたら奇跡の「アイデア部門最優秀賞」。受賞のメールが来た瞬間、思わず「アーーーー!!」と声が出たのは内緒です。
この、LODチャレンジでのアイデア部門最優秀賞は大きな励みになりました。
授賞式でお会いした方々、正直、全くこれまであったことのない方々でしたし、各それぞれが「なまら調子のいい」アイデアやら「やばい」感じのアプリをつくっていらっしゃる。とても刺激的でした。

調子にのって続々始めました

そんな経験をして考えついたのが、「良い取り組みはパクってしまえ参考にさせていただこう」ということです。
ない頭を絞るより、優れたものに乗ってしまう、また、それが自分たちの街に合わないものだったらカスタマイズする。ハウモリの自他共に認める「コバンザメ戦法」の始まりでした。

CfKさんが作った5374のローカライズ、5374の北海道森町版からスタートし、京都のししょまろはんの「京都が出てくる本」にならい、「森町が出てくる本」を集めたり、町の図書館に寄贈するために、システム関連の本の寄付を募ったり(こちらは随時募集中です。まとまり次第寄贈予定です!!)、そして現在は、独自のものも一つという事で、学校給食献立アプリの制作を行っています。
また、OpenStreetMapで日本で一番詳しい森町の地図作りのため、絶賛マッピング中でもあります。

真似でもシビックテックってできちゃうんだ!!
これまで、小さな町のローカルアプリなんていう概念全くなく、できるとも思っていなかったのが、自分たちの活動を通して少しづつ使ってもらえるというのは、とても嬉しいものです。

ただ、この戦法、ただパクってるだけではありません。
これはあくまで、「オープンデータ」や「オープンソース」の概念があったから、技術力のない僕らでもいろいろと導入できた、住民生活の基盤となり得る技術やデータを、各それぞれの地域の方々が「オープン」にしてくださった事によってできた結果です。

シビックテックは、なにもコードが書けなくてもいい、気持ちがあれば、誰でもできて、そして、必要があればそこから覚えても遅くはない。

今年一年、試行錯誤でいろいろやって、ほんと、そう、思いました。

そして、いろいろな繋がり

かなーり駆け足ですが、年末にかけ、第2回ウィキペディアタウンもりまちの開催により、これまで無かった鷲ノ木遺跡の記事をWikipediaに新規作成する事ができ、Code for Hakodateさん主催のWikipediaTown函館に潜入したり、ちょっと足を伸ばし、Code for Sapporoの方々と知り合う事が出来たり、Code for Muroranの方々と知り合う事が出来たりと、人の繋がりもめちゃくちゃ増えました。(この流れで、我々も、ダブルネームとして、Code for Moriを名乗る事を決め、少しづつではありますが、自分たちでもコードを書き始め(勉強し始め)をしております。)

なにより、先日室蘭市で開催された、アイデアソンに参加した事で即発され、森町のLocalWikiを立ち上げられた事は今年の締めくくりとしてとても良いものだったのではないかと思います。

まとめ

書きながら、なまら長くなってきたなと思い、最後駆け足にしてしまいましたが、この活動を通じて、本当に思う事。

  • オープンデータの取り組みは田舎にとってもフィットする。
  • 活動を行う事で、自然と人との繋がりが出来、いろいろな地域の話を聞く事で固まった考えが柔らかくなる。
  • 他地域の「オープンな取り組み」によって、自分の街も便利になる。
  • 自分たちの取り組みを「オープンにすること」によって、他の地域も便利に良くなるかもしれない。

そして、なによりも面白い

どのくらい、このような活動をされて”いない”方が見てくださるかわかりませんが、もし、

「やってみたいけど悩んでる」
「自分はコードなんて書けない」
「地方でやっても意味ないんじゃないか」

と考えているような方がいらっしゃったら

ボランティア団体の代表やるとか、自分から率先して外に出て行くとか、そういう事がほんっとーに苦手というか嫌いだった僕からこう言いたい。

本気で楽しいから、まずやってみるべや

都会だけじゃなく、地方でも、いろいろひろがりますように。

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